1ヶ月くらい前のことですが、フェイズシフトフルブリッジ回路の実験をしてみました。
フェイズシフトフルブリッジというのは、フルブリッジ回路のアームごとの位相をずらして出力を可変できるというものです。

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アームの位相が同じならば負荷に電流は流れません。

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半分ずれた時は負荷には少しの期間だけ電流が流れます。

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完全にずれた状態、つまり普通のフルブリッジの状態では常に電流が流れます。

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出力可変ならPWMかなんかでやればいいじゃんと思われるかもしれませんが、フェイズシフトならデューティー比を50%固定で出力可変できるので、GDTなどPWMに向いていない回路で使用できます。
あとスイッチング損失を低減できたりするみたいです。



実験風景 きたない

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自分がこんな回路の実験するのはもちろんテスラコイルを作るためなのでほぼテスラコイルと同じような回路構成となっています。
適当なLとCで共振回路を組み、フルブリッジで駆動します。CTで共振電流をフィードバックして動かすようになっています。


波形です。
黄色と水色が各アームの出力(というかこれはゲート波形だけど)、ピンク色が電流波形です。

これは出力小=位相がほぼ同じ時の波形です。
位相が若干ずれてる程度で電流もそれほど流れていないのがわかります。

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そしてこちらが出力最大=位相を完全にずらした時です。
電流が先程よりかなり流れてますね。

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そんでもって全期間?を見た波形。
黄色に対して水色がずれてるのがわかります。電流値も小~大までありますね。

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全体図。電流値を徐々に大きくしています。

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んでもってQCW用の波形にしてみました。若干回路の調子が悪いです...

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でもまぁいい感じですね。
で、なんとなくこのままテスラの1次を駆動してみたら...

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放電出ちゃった....